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千綿小学校 校長挨拶

学びと信頼関係

学びと信頼関係

東彼杵町立千綿小学校

 校長 吉永 信一郎

 

 日本一のお茶とくじらのまち、穏やかな大村湾が一望できる美しいまち、私の故郷、東彼杵町。近年、お洒落な飲食店や雑貨店が立ち並び、人気スポットとして注目されている地域です。

 新補校長として赴任した東彼杵町立千綿小学校は、高速道路の大村湾パーキングエリア付近にあり、風光明媚な景色と素直で勤勉な107名の子どもたちが育む伝統ある学校です。9月からは、旧千綿中学校校舎に移転も予定しています。

 昨年度まで東彼杵郡や佐世保市、五島市で教育者として多くのことを学び、教授いただいた方々の恩恵を胸に抱きながら、二十数年ぶりに故郷へ戻りました。教育の力で子どもたちを、そして地域を元気づけたいという思いで参りました。

 子どもたちと教職員に「子どもたちに夢を見させたい。希望に満ちた将来を歩ませたい。そのために、ただひたすらに学ぼう」と伝えました。子どもたちと教師が共に学び自己実現していく姿を描いています。本校は、県央に位置し、高等学校進学の選択肢がありますので、学力を上げることで、将来の目標が広がります。小学校でまずは学びに向かうこと、そして分かった・できたを実感し継続すること。その積み重ねと、身につけるべき資質・能力を明確にした学習で学力の向上を図ります。

 ある学校で「至誠」という言葉に出会いました。真心を込めて行動せよ、という深い意味がありますが、学びに心を込めるには、子どもと教師の信頼関係が必要不可欠です。そこで、学級経営八策として、次のように掲げました。①子どもの話を傾聴 ②子どもと楽しく会話(楽しく遊ぶ) ③時間を守る(特に終わりの時間) ④学級便りでよさを伝える ⑤真剣に取り組む学習時間 ⑥褒め方叱り方 ⑦教室環境 ⑧健康第一 

 校門付近にある石碑に「千綿の山は美しい 千綿の海は美しい 心のことばで話し合い 手をとりあって よい学級を よい学校を よい町を よい国を 新しくつくろう みんなの力で」と刻まれています。石碑に込められた先人の思いが、学びによって、心のことばによって地域社会は育まれていくものだと教えてくれています。

 保護者や地域の方々も、子どもたちのことをとても大事にしてくれます。コミュニティスクールの活動や茶摘みなどの特色ある活動も活発です。これからも、地域とのつながりを感じ取り、成長させてくれたふるさと千綿地区を愛し続けるような心を育てていきます。